【筑紫野市】筑紫野市郵便局裏にある「六地蔵」は高橋紹運にまつわるお地蔵さまでした。
二日市東小学校の卒業生ならみんな知っていると思われる六地蔵。旧日田街道(筑紫野郵便局裏)のスクールゾーン沿いにあります。
令和7年9月末の六地蔵です。短い石段を登ると六体のお地蔵さまや祠、戦没供養塔があります。このお地蔵さま、300年以上も前に作られたものなんです。

(画像提供:陶山よしひさ太宰府市議会議員)
天正年間に大友家と島津家の激しい戦いがありました。大友家の高橋紹運が岩屋城で壮絶な戦いをし、高橋紹運は割腹、700数名全員が討ち死にしたという有名な話がありますが、ここにもその跡が。
元々ここには地蔵堂があったのですが、大友家と島津家の戦いにより焼失。島津家は数百人の戦死者を供養せずに埋葬して引き上げました。その後、この地に放牧されていた牛馬が相次いで死んだため、村人は恐れて近寄らなくなり、無縁墓地となり荒廃していました。
そこで、元禄10年(1967年)に地元の有志により六地蔵が祀られることになったとのこと。6体のお地蔵さまは天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六世界で民衆の苦しみを救う地蔵だそうです。
300年以上もの間、戦火で亡くなった人々を救ってきてくれたお地蔵さま。このままいつまでも6体が仲良く並んで地元の人々を見守り続けてほしいですね。
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