【筑紫野市】語り継ぐべき悲劇。二日市保養所跡地に静かに佇む水子地蔵と慰霊碑。

この記事には性暴力や中絶に関する話が含まれますので、苦手な方はページを閉じてください。

二日市保養所跡地

筑紫野市湯町の済生会特別養護老人ホーム「むさし苑」駐車場に佇む水子地蔵と慰霊碑。こちらには陸軍が所管した「二日市保養所」という施設がありました。

二日市保養所跡地の慰霊碑

戦後、満州や朝鮮半島から引き揚げてくる途中に性暴力を受け望まぬ妊娠をした女性たちに中絶手術を行った施設です。当時は中絶手術が違法とされていましたが、妊娠し絶望の中にいた女性たちを救うために超法規的措置で極秘に手術を行っていました。

二日市保養所跡地の水子地蔵

二日市保養所跡地には赤ちゃんを胸に抱いた水子地蔵が祀られています。

二日市保養所跡地の慰霊碑

隣には「仁」の文字が刻まれた慰霊碑。違法と知りながら、職を賭して手術を行う人道的行為の話は後世に伝えられるべきと、この話を知った人が建立しました。

二日市保養所跡地の慰霊碑

ここに眠る水子の数は400人から500人と言われています。戦争の残酷さ、武器を持って戦うこと以外にも悲惨な被害が数多く起こっていた事実。関係者の方への取材によると、令和7年5月14日、今年もひっそりとしめやかに慰霊祭が行われます。

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