【太宰府市】九州で最も古いえびす様が迎えてくださる、通古賀の住宅地に佇む「王城神社」
興味深い情報をいただき、令和7年6月末に現地へ赴きました。
太宰府市通古賀の住宅地。通りから少し奥まった場所に「王城神社(おうぎじんじゃ)」という神社があります。この神社について調べると興味深い話が次々に出てきました。
入口に建っている王城神社由来記を読むと、九州で最も古いえびす様ということです。えびす様といえば、七福神の釣り竿を持って鯛を抱えた姿が有名ですね。大国主命(大黒様)の子供と言われています。
王城神社は、高橋紹運を攻める秋月藩の兵火に遭い焼失という悲しい歴史もありました。小さな社ですが、丁寧に清掃されており、ゴミも落ち葉も見当たりません。氏子さん方に大切に守られているのが伝わってきますね。
御神木の根元には歴史を感じさせる、えびす様を祀った石像が2つ。
毎年11月の第1もしくは第2日曜日には「真魚箸神事(まなばししんじ)」を行っているとのこと。最近はあまり見られなくなった神事ですね。

(別の場所で筆者が撮影した式包丁の様子)
真魚箸神事とは、調理人が直接魚に触れずに包丁と箸のみで魚を切り分け、盛り付ける式包丁という作法を使い神様に奉納する神事です。情報提供主の方にお話を伺ったところ、この練習が大変だと仰っていました。
近くに来られた際や、11月の真魚箸神事のタイミングで参拝されてみてはいかがでしょうか?
※陶山よしひさ太宰府市議会議員、情報提供ありがとうございました。
王城神社はこちら↓