【筑紫野市】二日市温泉街でまったり歌碑めぐり♪ 歴史的人物たちに愛された二日市温泉の歴史をたどる道。
九州最古の温泉であり、万葉集にも詠まれた二日市温泉は、大伴旅人や夏目漱石など多くの文人が訪れた歴史的にも文化的にも由緒ある温泉地です。温泉街の各所に彼らが訪れたときに詠んだ和歌が歌碑として残されています。
ゆっくり回っても1時間もかからず見て回れますので、二日市温泉に行ったときにのんびり巡ってみてはいかがでしょうか。
スタート地点はこちら。正岡子規に師事した俳人・小説家の高濱虚子が詠んだ「更衣 したる筑紫の 旅の宿」という句が刻まれています。隣には虚子の子息、高濱年尾と年尾の娘・汀子の歌碑も建てられています。
案内してくださった方のお話によると、歌碑を残すことを条件にこの土地を手放されたという逸話が残っているとのことでした。
場所:筑紫野市湯町2-2-1 エイリックタウン二日市 湯町の杜マンション前
こちらは二日市温泉で人気の御前湯です。ここには夏目漱石の歌碑があります。「温泉のまちや 踊ると見えて さんざめく」は夏目漱石が二日市温泉に訪れたときの一句です。
場所:筑紫野市湯町2-4-12 御前湯正面玄関前
次はパープルホテル二日市前にある大伴旅人の歌碑。「湯の原に 鳴く葦田鶴は わがごとく 妹に恋ふれや 時わかず鳴く」これは大宰府に赴任した大伴旅人が妻を亡くした悲しみを詠ったものです。
場所:筑紫野市湯町2-4-2 パープルホテル二日市前
パープルホテル二日市の先に見えてくるのは大丸別荘裏玄関。ここに建つ歌碑は、幕末の尊王攘夷派の公家・三条実美が都を追われ大宰府へ転居したときに王政復古をめざした心情を詠ったものです。「ゆのはらに あそふあしたつ こととはむ なれこそしらめ ちよのいにしへ」
場所:筑紫野市湯町1-20-1 大丸別荘裏玄関
最後は二日市温泉街の出口付近にある歌碑。こちらも尊王攘夷派の公家・三条西季知が二日市温泉での暖かいおもてなしに「けふここに 湯あみをすれば むらきもの こころのあかも のこらざりけり」と、すっかり元気になったことを詠みました。
場所:筑紫野市湯町3-1-1 東峰マンション二日市2前
多くの歴史的人物に愛された二日市温泉。令和7年10月には筑紫路アート&カフェ巡りも開催されますので、ご一緒に歌碑も見て回ってください。
※K様、ご案内いただきありがとうございました。
二日市温泉街はこのあたり↓