【太宰府市】思っていたより貴重な石碑でした。五条の梵字板碑と梅大路の道標。

大宰府市の君畑の交差点から太宰府天満宮方向に進むと、五条駅入口交差点があります。ちょうどそのあたりに大きな石碑があるのは、みなさんご存知ではないでしょうか。

この石碑は「梅大路の道標」という名前があるんです。梅大路の道標は自然石で作られた碑で、明治11年に建てられました。太宰府天満宮を往来する人々のための道標です。

書かれている文字を読むと「右 天拝山 二日市 榎寺 湯町」「左 針摺 松崎 久留米 熊本 甘木 日田 佐賀 長崎」と書かれています。当時は県道もなく、榎社を通って二日市へ向かう「どんかん道」と朝倉街道へ続く道との交差点だったそうです。確かに右に向かえば二日市方面へ、左に向かえば針摺ですね。それにしても熊本、長崎まで書かれているのは、遠方からの宰府まいりも多かったことがわかりますね。

梅大路の道標から橋を渡ったところには「文明拾八年銘梵字板碑」が立っています。

文明18年(1486年)に建立されたもので、太宰府市では15世紀代唯一の板碑であり、市の指定有形文化財です。

庚申天石碑と一緒に大切に祀られています。このような由緒ある貴重な石碑が普通に町なかに立っている太宰府の歴史は奥深いです。大切に守っていきたいですね。
梅大路の道標はこちら↓





